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久慈酒造合名会社

 岩手県二戸市福岡字上町13
 TEL(0195)23−3133
 FAX(0195)23−4713
 http://www.nanbubijin.co.jp
 E-mail:nanbubi@rnac.ne.jp

南部美人の由来
 昔から南部の国と呼ばれていた二戸市は、岩手県の最北端に位置し、東に陸中海岸国立公園、西に八幡平国立公園、十和田湖、市内には折爪馬峡自然公園と、豊かな自然の恵みに包まれた小さな街です。
 この二戸市に久慈酒造が創業されたのは明治三十五年。「南部美人」という銘柄は、昭和二十六年に当時二戸税務署長を務められていた故伊藤正署長と弊社会長久慈秀雄が、全国的に精米歩合も低く、雑味の多い甘い酒が主流の中で、綺麗で美しい酒を造りたいという思いから命名されました。

南部美人の杜氏
 その南部美人を醸すのが、平成四年に国の卓越技能者「現代の名工」を受賞した、南部杜氏の山口一氏です。山口杜氏は南部杜氏自醸酒鑑評会において、連続40回以上優等賞に入り、特に昭和54年、55年には連続して主席となり、大蔵大臣賞を受賞しました。また、東北鑑評会、全国鑑評会では多数の金賞を受賞、世界の酒類コンクールであるモンドセレクションでは、97・98・99年と3年連続してゴールドメダルを受賞(グランドゴールドメダル)しているベテラン杜氏です。

南部美人の特徴
 久慈酒造では原料米のほとんどが岩手県産です。酒造好適米の「美山錦」、岩手県初の酒造好適米「吟ぎんが」、酒造米の「トヨニシキ」が中心となります。
 全体的な特徴としては、味のバランスが良く、きれいな酒質の中に複雑な旨味が溶け込んでいて、後味がすっきりと切れること。仕込み水が中硬水であることと、全量限定吸水によって上質の蒸し米に仕上げていることから、新酒の段階では少し硬めの酒質で、秋口から味が乗り始めるいわゆる秋上がりする酒、と言えます。

南部美人のこれから
 現在では、山口杜氏と五代目蔵元の久慈浩介が「熟練の技と若き情熱と力の融合」を目指して究極の酒造りに挑戦中です。蔵人たちによって受け継がれてきたお酒を守りながら、麹米だけで醸す「全麹酒」など、新しい酒造りの研究・開発にも取り組んでいます。
 また、日本酒の美味しさを広く知ってもらおうと、海外での日本酒のPR活動にも積極的に取り組んでいます。